【2018-2019モデル】元ゴルフクラブ開発者がカーボンクラウンドライバーおすすめ5機種を紹介
カーボンクラウンドライバーって何がいいの?
新商品ドライバーに次々と採用されているカーボンクラウン構造ですが、実際どんな効果があるのかわからないというゴルファーもたくさんいると思いますので元ゴルフクラブ開発者の目線でカンタンにカーボンクラウン構造のメリット、デメリットを紹介します。
メリット① ヘッドの上部が軽くなり低重心化できる
一般的なドライバーに使用されているのはチタンという金属です。軟鉄やステンレスよりも比重が軽くてヘッドを大型化(大慣性モーメント化)できるというメリットがあります。
そんなチタンよりも比重が軽いのがカーボンです。ヘッドの上部をカーボンに置き換えることによって低重心化します。
低重心のドライバーは打ち出し角の高い球が打ちやすいです。
また、重心よりも上で打てるとギア効果でバックスピンが減少します。逆に重心よりも下で打ってしまうとギア効果でバックスピンが増加してしまいます。(下図参照)
つまり重心が低いドライバーは高弾道低スピンのボールが打ちやすく、飛距離が出るドライバーになるということです。
メリット② 設計自由度の向上
適正なヘッド重量は決まっています。ドライバーでだいたい300g前後です。シニア・レディース向けになれば軽くなり、アスリート向けになれば重くなります。
ヘッドに軽いカーボンを使用すると余った重量を別の場所に使えます。
重心位置を最適化したり、ヘッドを大きくしたり、柱を2本たてたり、溝をつけたり。
デメリット 打球音
一般的にはカーボン素材を使用したヘッドは音が悪いといわれています。金属の「カキーン」という音にはならず「ポカン」とか「ボコッ」という音になりやすいです。これはカーボンという素材自体が振動(音)を吸収しやすいため、音が響かなくなってしまうからです。
しかしながら近年は設計が向上してそこまで悪い打球音のクラブは減って、アスリートゴルファーが好む「バシッ」という打球音のモデルも多くなってきました。
が、爽快感のある打感という点ではチタン製ヘッドに軍配が上がります。
カーボンクラウンドライバーはこんな人におすすめ
1.スピン量が多くて飛距離をロスしているゴルファー
2.引き締まった打感が好みのゴルファー
カーボンクラウンドライバー5機種紹介
それでは、カーボンクラウンドライバーを3つのカテゴリーに分けて紹介していきます。
- つかまるカーボンクラウンドライバー
- 直進性が高いオートマチックなカーボンクラウンドライバー
- アスリートゴルファーが叩けるカーボンクラウンドライバー
つかまるカーボンクラウンドライバー
テーラーメイド
Mグローレ
大本命!
テーラーメイド社が日本市場向けに設計開発したグローレシリーズの最新ドライバー。
前のグローレが非常に完成度が高いクラブで大ヒットしました。
日本市場に向けのグローレは米国市場向けモデルのM3.M4とは差別化された設計がされています。
まず重量が273gということで米国市場向けのモデルと比較して軽いです。一般的には軽いクラブの方がHSが上がりますので飛距離が期待できます。
つぎにフェース。M3.M4と同じくミスヒットの影響を軽減するツイストフェースの機能が搭載されていますが、グローレは日本人が好む打感を達成するために鍛造フェースになっています。形状も日本市場に合わせて比較的オーソドックスです。
ちなみにMは「マルチマテリアル」の頭文字で、チタンとカーボンの複合素材で設計されていることを表しています。
クラウンとソールにカーボンを使用し慣性モーメントアップ。ツイストフェースによりミスへの許容度がアップしています。
タイトリスト
VG3
本モデルにはHSアップを目的として「チーターテクノロジー」と「スピードクラウン」というテクノロジーが搭載されています。
チーターテクノロジー。クラウンに穴があけられており軽量化がなされています。
タイトリストの公式サイトを拝見させていただくと、軽量化と慣性モーメントアップを実現したと説明ががあります。しかし、これには技術者としては腑に落ちない感じがします。
軽量化するならば、穴を複数空けるのではなく、他のカーボンクラウンのドライバーと同様にクラウンをがばっと開口にして丸ごとカーボンに代えてしまった方が効率がいいです。
慣性モーメントアップもできるだけ重心よりも遠い位置に重量をつけるのがいいので、ソールにウェイトをつけたり、ホーゼルを重くしたり、バックの深い位置にウェイトをつけるのが効率がよく、あえて重心からそんなに離れていないクラウンに斑に重量を残すメリットが理解できませんでした。個人的にはこのような見かけ倒しの構造には好感が持てないのですが、打ってみてこの機能のメリットに気づくことが出来ました。
それは打感です。音がいい。クラウンをすべてカーボンに置き換えず、チタンを残すことでクラウンの剛性があがり打感の向上に寄与していると考えられます。
ロフトによって形状が違います。とてもいい設計だと思います。
通常ドライバーは同じモデルであればロフトが違ってもヘッド形状自体は同じことが多いです。市場の99%のもでるがそうなっています。
ロフト角は弾道に大きく影響を与えます。珠が上がりにくいゴルファーは寝ているロフトを選び、球が高く吹き上がってしまうゴルファーは立ったロフトを選択するべきであり、実際にゴルファーは自分に合ったロフトを選択しています。
(効率を重視して)珠が上がりにくいゴルファーと、球が高く吹き上がってしまうゴルファーに対して同じ形状、同じ重心のヘッドを提案せずに、しっかりスイングのタイプに合わせた形状重心設計したヘッドをそれぞれ提供するというタイトリストさんの考え方は素晴らしいと思います。
キャロウェイ
ローグスター
キャロウェイの大ヒットモデルのエピックの後継モデル・・・と思いきや別物でした。
キャロウェイとしても別ブランドという位置づけのようです。
ボディのたわみを抑えてフェースを効率よくたわませる「ジェイルブレイクテクノロジ―」は搭載されていますが、エピックと比べるとローグはやさしいクラブです。
エピックは技術やコンセプトが非常に魅力的でかつ、飛距離も出るということで大ヒットしました。が、ヘッドが小さくクラブも重いので日本市場の主流のモデルと比較すると若干ハードなクラブであると思います。
そのエピックに対してローグスターはかなりやさしい設計がされています。
ヘッドの投影面積も大きく安心感があり大慣性モーメント設計がされております。
フェース角もフックフェースに見えて非常に捕まりがよさそうです。
フェースはシャローでもなくディープでもなくオーソドックスな大きさです。
市場の中では飛びぬけてシャローというわけはありませんが、エピックと比較すると明らかにシャローでボールが高く上がる設計になっています。
エピックが使用したかったけれどハードな印象で使いあぐねている方は、ローグスターがおススメです。
直進性が高いオートマチックなカーボンクラウンドライバー
テーラーメイド
M4
ヘッド体積はルール上限の460cc。ヘッドの大型化、大慣性MOI化はやさしい曲がらないドライバーを作る上で絶対必要なことです。おそらくヘッド体積460cc以外のモデルで大ヒットするようなモデルは生まれないでしょう。
曲がらないという点で、テーラーメイドのM3/M4に搭載されている新技術のツイストフェースは秀逸です。
ドライバーのフェースは平面ではなく湾曲しています。この湾曲はバルジ・ロールといいます。
バルジ・ロールの役割は、ミスヒットしてしまった打球を目標の方向に着弾するように補正することです。
例えば、トウ側にあたったボールはギア効果で左側に巻き込むような回転がかかります。左側に行きすぎないようにトゥ側はフェースが平面ではなく右側を向くように湾曲しているのです。右側を向くのでボールが右側に打ち出され左に行く回転とつり合いがとられるのです。
アマチュアゴルファーは、フェースのセンターではなく、フェースの「トウ側上目」や「ヒール側下目」でボールをヒットしていることが多いです。
また、トウ側上目に当たるとき、フェースはクローズ(閉じた=左を向いた)状態であり、ヒール側下目に当たるとき、フェースはオープン(開いた=右を向いた)状態になっています。
ツイストフェースは、トウ側上目はオープンかつロフトが寝るように、ヒール側下目はクローズかつロフトが立つようにフェースをツイスト(ねじる)しています。これにより、トウ側上目に当たった場合の低弾道フック、ヒール側上目に当たった場合の高弾道スライスを、それぞれ軽減してくれます。
M3とM4が同時発売されましたが、M3はウェイトをユーザー自身で移動させることで重心調整が可能です。M4は重心調整ができない代わりに寛容性と打感打音が良く設計されています。
ミスを気にせずまっすぐ飛ばせるという点ではM4に軍配が上がるといえるでしょう。
ツアーB XD-3
カーボンクラウンの大きなメリットは低重心化と大慣性MOI化です。
しかし、カーボンクラウンにもデメリットがあります。
ゴルフクラブのヘッドはインパクトの瞬間にたわみ、復元することでボールをヘッドスピード以上の速度で打ち出しています。
ヘッドクラウンのたわみのスピードが速いと、ボールの初速アップします。
カーボンはチタンと比較するとたわみの戻りのスピードが遅いことが分かっています。
そこでブリヂストンは、タイヤの構造から着想を得て、“金属弦”を組み込み、カーボンのたわみ戻りの速度がアップさせました。
また、ソールのセンターとヒールに2グラムと8グラムのウェイトが配置されています。これを入れ替えることで重心位置が変わるわります。
8グラムをセンターに移動するとやや前重心になり、より低スピンの弾道になります。
2グラムをセンターに移動すると慣性MOIがアップし新重心になるため、やさしく、球が上がりやすいセッティングになります。
非常にシンプルな調整機構で使い分けがしやすいです。
ツアーB XDシリーズの後継モデルですが、これまでのモデルと構造が大きく異なるため格段に進化しているといえます。
また、形状も日本メーカーらしいオーソドックスな形状で構えやすいです。
カーボンクラウンは欧米メーカーが先駆者ですが、欧米メーカーのヘッド形状はつかまりや慣性MOIを意識してヘッドが大型化し平べったい形状になりがちです。
わたしは形状の美しさも大切な機能の一部だと考えています。
ダンロップやブリジストン等の日本メーカーもカーボンヘッドの開発に着手したことで形状が美しく性能も高いヘッドが出てきたことを大変好ましく思っています。
飛距離に悩んでいて、かつ欧米メーカーのいわゆるデカヘッド抵抗があるゴルファーにおススメです。
まだまだカーボンクラウンのモデルはたくさんありますが、使いやすいモデルはこの5機種かなと思います。
ダンロップのスリクソンやテーラーメイドのM3もいいドライバーなのですが若干アスリート向けの印象があるので割愛しました。需要があれば紹介記事を書きます。
また、カーボンクラウンのいいドライバーが出たら追記していきたいです。
カーボンクラウンを検討しているゴルファーの参考になればうれしく思います。
カーボンクラウンを検討中のゴルファーの参考になればうれしく思います。
【スライサー必見】元ゴルフクラブ開発者がつかまりがいいドライバー5機種紹介【2018年版】
ゴルフの醍醐味であるドライバーショットですが、
多くのゴルファーが最初にぶつかる壁はスライスです。日本人アベレージゴルファーのドライバーショットのミスはスライスが9割、フックが1割といわれています。
スライスのミスは致命傷になりやすいです。
悪影響を表にまとめますと…
という感じでたくさんの悪影響があります。
スライスを矯正できれば、OBが減り、飛距離も伸び、スコアアップに直結します。
スライスの原因はインパクトの時にフェースが開いていることが主な原因です。
現代のドライバーはインパクト時にフェースが開きにくく(閉じやすく)設計されているモデルが多数あります。
そこで今回は、2018年最新モデルの中で特につかまりがいいおススメのモデルを紹介したいと思います。
タイトリスト VG3
アスリート向けの917シリーズに対してVG3はシニアアスリートからアベレージゴルファー向けに設計されたドライバーです。
このドライバーには”チーターテクノロジー”という構造が採用されておりクラウンが軽量化されています。ヘッドの上部を軽量化することで低重心化し低スピン高打ち出しな球を打ちやすくしています。
前作と比較して重心深度が非常に深くなって、重心角が大きくなったためつかまりがいいです。また、重心が深いドライバーはインパクトの際にロフトが寝やすくなるのでボールが上がりやすくなります。
弾道が低めでスライスに悩んでいるゴルファーにお勧めです。
キャロウェイ ローグスター
「ローグ」「ローグサブゼロ」「ローグスター」の3モデルの中でもっともつかまりやすく、ボールが上がりやすく、直進性がいいモデルです。
ローグシリーズは”ジェイルブレイクテクノロジー”を採用しています。フェースの裏に2本の柱が配置されていて、ボディのたわみを抑制しフェースを効率的にたわませる構造を採用しています。
このジェイルブレイクテクノロジーは同社のエピックシリーズにも採用されていますが、エピックシリーズとの違いはは柱の重量が25%軽量化し余った重量をヘッドの大型化に使用している点です。ヘッドが大型化するとボールの直進性やつかまりが向上します。
アスリートゴルファーにはヘッドが小さめなエピックシリーズ。
やさしく捕まえたいゴルファーにはヘッドの大きめなローグシリーズをおすすめします。
あとは、カーボンクラウンなのに打球音がいい。
かつてカーボン製ヘッドは打球音が非常に悪かったです。金属の「カキーン」という音が鳴らず「ボコッ」という打球音になってしまっていました。その理由はカーボンという素材は金属と比べて吸音能力が大きいため、音が響かなくなってしまうからです。
最近のカーボンクラウンのヘッドは設計が改善されて、割といい音がするようになってきました。ローグスタードライバーは2018年モデルのカーボンクラウンドライバーの中で音は断トツでいいと思います。
ゼクシオ テン
王者。さすがの完成度。
振りやすさからくる飛距離性能はもちろんですが、今作はつかまりがさらによくなっています。寛容性も非常に高く、多少芯を外してしまってもミスになりません。
発売時から売れ続けているのも納得の性能です。
ダンロップは本モデルについて”芯食い体験”を唄っています。まず芯を広げるということで、前作からフェースの肉厚の設計を改善してフェース内の反発性能が高い部分を広げています。
また、芯に集めるということで、クラブの振りやすさを改善しています。
ゴルファーはスイングの際にクラブに引っ張られて体の前後に力がかからります。その力を原因にした体の軸のブレはミスヒットにつながります。
本作はクラブ慣性モーメントとシャフトの剛性分布を調整してクラブが体の近くを通りやすくし、体にかかかる力を小さくしています。
打球音も最高です。打感の95%は音で決まるとされています。打球音がいいクラブは芯を食った感触を感じやすくなります。
安心のゼクシオ。毎モデル素晴らしいドライバーを発表してくれます。
ゴルフクラブとスイングの相性は合う合わないが結構ありますが、ゼクシオは多くのゴルファーに安心してをお勧めできる一本だと思います。
ピン G400 MAX
G400シリーズに追加されたヘッド体積460ccのモデルです。(ほぼルール上限)
バックにタングステンも配置されており、ヘッド体積445ccのG400に対して慣性モーメントが大きくなった分ミスヒットにたいしての許容度が高いです。曲がらない。
フェースやボディがシャローで球が上がりやすく設計されています。
アベレージ向けの「カキーン」という打感ではなく、ボールをしっかりとつぶすような「バシッ」というマイルドな打感です。ヘッドの外観も黒のイオンプレーティングで仕上げてあり精悍な印象があります。
ヘッドがかなり大きいのですが、とにかく”曲がらない”ということでピンのG400シリーズを使用するプロが増えてきました。ピンの契約プロはもちろんですが、契約外のプロも使っている方が多いのでその寛容性は相当な実力だといえるでしょう。
スライサーに悩む一般アマチュアの方にはG400よりもG400MAXをオススメします。
プロギア エッグ
前モデルと同様のディープフェースです。
一般的にディープフェースは重量の重いアスリート向けのモデルが多いですがエッグは違います。グリップが太かったり、シャフトの振動数も柔らかかったり、クラブ重量も軽いのでかなりシニア寄りの設計がされていると思われます。
ディープフェースのメリットとしては縦の打点のズレに強いことです。上下の打点ブレに悩んでいる方はディープフェースも検討してみることをおススメします。
ボディの投影面積が大きいので安心感があります。安心感がありつつも、ストレートに構えやすい形状が好感を持てます。ヘッドもシャフトも高弾道のボール打ちやすい設計になっています。ただし、ヘッドスピードが速い方は吹け上がるような弾道になる方もいらっしゃるかもしれません。
ヘッドスピード38以下のゴルファーにとっては適正な弾道が打ちやすいドライバーだと思います。
以上、つかまりが良いドライバー5機種を紹介してみました。
スライスをふせぎたいゴルファーの参考になればうれしく思います。
【2018年モデル】元ゴルフクラブ開発者が飛ぶスプーン5機種を紹介【スプーン】
今日は3W(スプーン)の紹介です。
かつては当たれば飛ぶけど打てないと思っていた3Wですが、最近の機種は打ちやすくなって、さらに飛ぶようになってますね。
ロケットボールズとX-HOTがぶっ飛びスプーンの大ブームを巻き起こしてからはや5年。クラブメーカーの技術が進歩し、最新モデルはより遠くへ、より安定したボールを打てるようになっています。
今回は2018年のモデルの中から特におすすめしたい5機種を紹介させていただきます。
【スライサーにおすすめのスプーン】
ダンロップ ゼクシオ テン フェアウェイウッド
クラブが長くて軽い。普通の長尺設計のスプーンだとヘッドが返りきらずスライスが出やすいのですが、このモデルはシャフトが軽量でつかまりもいいため、パワーがないシニアでもヘッドスピードが上がって、ドローが打ちやすいです。
またドライバーからアイアンまで含めたトータルのセッティングでふり心地が変わらないところがゼクシオの素晴らしいところです。
ブリジストンゴルフ ツアーB JGR フェアウェイウッド
めちゃめちゃつかまります。
重心距離が短いことと、ライ角がアップライトで且つフェース上のマスキングラインの視覚効果でとてもつかまりがいいです。
アベレージゴルファーはどうしてもスライスのミスが出がちなので、こういったつかまりがいいFWにすると飛距離が伸びることが多いです。
フェース上のマスキングラインとはアドレス時に見えるフェースとクラウンの塗装の境目のことです。絶妙につかまりを感じるマスキングです。やりすぎていない感じが日本メーカーっぽくてとても好感が持てます。
【叩いて飛ばせるスプーン】
ミズノ GX フェアウェイウッド
ミズノの顔はいいですね。
最近のFWは重心を下げるためにフェースがシャローになっていたり、フェースのトウ側が下がっていたりするモデルが多いのですがミズノのFWはオーソドックスで非常に構えやすいです。
このクラブはシャフトに特徴があって軽くて堅いんです。
ふつうシャフトは軽いものは柔らかく、重いものは堅いです。
軽いシャフトはヘッドスピードが速いのですがその分挙動が安定しません。
重いシャフトはヘッドスピードが上がりません。
このシャフトはいいとこどりで早く振れてシャフト挙動も安定します。
ゼクシオも近年カルカタ(軽くて堅い)のシャフトになっていっていますが、こういった系統の設計のシャフトが今後増えてくると思われます。
(※捕捉 軽くて柔らかいシャフトはヘッドスピードが遅めのゴルファーが早く振れて、つかまりがよくなるというメリットがあります。)
テーラーメイド M4 フェアウェイ
M3とM4迷いましたがこちらをおススメとして紹介します。
M3の方がアスリート志向ですが、こちらは寛容性があります。
ヘッドは前モデルの白からシルバーに変わって精悍なデザインになっています。
カーボンクラウンの欠点として、打音・打感がよくないことが挙げられますが、
M4はソールの剛性を最適化することで健全な打音打感を実現しています。
先日実打しましたが実にいい感触でした。私の場合は弾道が低くて初速が早く飛距離が出るという結果になりました。
つかまりに関しては程々に捕まる印象です。
【ボールが上がりやすいスプーン】
タイトリスト VG3 フェアウェイメタル
前作と比べてヘッドが大きい。市場の中でもかなり大きい部類の機種です。
これは絶対やさしいです。
このブログで何回も書いていますが、ゴルフクラブヘッドの設計において高慣性モーメントは絶対正義です。
タイトリストというとアスリート向けのイメージがありますが、VG3は完全にアベレージ向けの設計ですね。
打ってみたのですが形状の通り、非常にミスヒットに強いスプーンでした。重心深度が深いので球もかなり高く上がります。
弾道が低くて飛距離が伸びないというゴルファーにお勧めです。
以上、おススメのスプーン5機種を紹介させていただきました。
スプーンを検討中の方の参考になればうれしく思います。
【セミアスリート】うまくなりたいゴルファー向けのドライバーを紹介【ドライバー】
最近セミアスリート向けドライバーに惹かれています。
今市場にある売れ筋のドライバーはほとんどがアベレージゴルファー向けに設計されたものです。
アベレージ向けの設計とは即ち”つかまりがいい”ということです。
初心者はスライスのミスが多い傾向があるため、
いわゆる初心者向けドライバーはフックフェース、短重心、深重心、アップライトなどの手法でスライスを防止する設計がされています。
フェースをターゲットに対してまっすぐにインパクトできることはゴルフの上達に超重要です。
ゴルフボールの飛んでいく方向は”フェースの向き”と”ヘッドの軌道”と”打点”でほぼ決まります。その中でも最も支配的な要素がフェースの向きです。
なので初心者向けドライバーは、インパクトの瞬間にフェースが左にむきやすくなるように設計されています。
つまり、練習してフェースをターゲットに対してまっすぐにインパクトできるようになると左に飛んでしまうクラブになります。
そうなってしまったらクラブを買い替えた方が上達につながります。
でもドライバー買い換えるのって大変ですよね。高いし。せっかく買っても前のドライバーのスイングに慣れているから合わないと困るし。
なのではじめからセミアスリート向けのモデルで始めれば良いのではないでしょうか。
私の場合は次買うなら絶対セミアスリート向けを買います。
というわけで今回はうまくなりたいゴルファー向けにセミアスリートモデルのドライバーを紹介します。
セミアスリート向けドライバーを次のように定義します。
セミアスリート向けドライバー = ヘッドの慣性モーメントが大きく球が曲がりにくいが、インパクトの瞬間のフェースの向きが極端に左に向かない設計のドライバー。
ブリジストン ツアーB JGR
顔が小ぶりでシャープな印象。
形状的には捕まるイメージはありませんが、実はアップライトで短重心なのでつかまりはそこまで悪くありません。
操作性もいいのでかなり上級者でも使っていけるドライバーではないでしょうか。
テーラーメイド グローレF2
シャフトを変えて使っているプロゴルファーもいますね。
標準シャフトではパワーレベルが低い人向けの設計。
つかまりがほどほどなので、フェースの向きをしっかりコントロールできるシニアゴルファーにはとてもおすすめのモデルになります。
タイトリスト VG3
タイトリストだけにデザイン的には引き締まった印象ですが、実は形状・性能ともに安心感があるモデルです。
先に紹介したツアーB JGRと比較するとよりやさしく、うまくなりたいアベレージゴルファーにおススメです。
ホンマ ビジール535
わたしの本命。
ヘッドが小さくて自分でフェースの向きをコントロールできるイメージがわきます。
だけど中身はやさしい。トゥヒールで打った時の飛距離ロスがあまりありません。セミアスリート向けモデルの王道といった印象です。
セミアスリート向けの㎥出るを検討しているゴルファーの参考になればうれしいです。
飛んで止まるアイアンを元ゴルフクラブ開発者が紹介
ストロングロフトのアイアン(飛び系)が増えていますね。
アイアンのストロングロフト化にはメリットとデメリットがあります。
メリットは同じ番手で飛距離が出ること。
デメリットは球の高さが低く、スピンが少ないので止まらない球になりがちなこと。
わたしは#7アイアンはグリーンを狙える番手であるべきだと考えています。
グリーン狙えてかつ飛距離が出るんなら最高ですよね。
そのためには飛距離、スピン、ボールの高さのバランスが重要です。
少なくとも私は、#7でロフト角26°以下のストロングアイアンでは、グリーンを狙える気がしません。
かといって#7でロフト角34° 以上のアイアンでは飛距離が出ずにゴルフが楽しくありません。#7でキャリーで140ydsは欲しい。
というわけで、今回はアマチュアゴルファーにとって飛んで止まるアイアンを紹介したいと思います。
PING G700アイアン
ストロングロフトといえばストロングロフトですが、ヘッドスピード36~39m/sのアマチュアゴルファーにとってはいい塩梅ではないでしょうか。
スチールシャフトを選択するのであればもっとヘッドスピードが速い方も違和感なく使っていけると思います。
飛んで止まるアイアンということであれば個人的にはカーボンシャフトの方をおススメします。
ヘッドスピードが上がるので、ボールに伝わるエネルギーが多くなります。
初速が出るので当然飛距離が伸び、球も高く上がります。
スピン量も増えるので球も止まりやすくなります。
このアイアンのいいところは中空構造になっているのでヘッドの慣性モーメントが大きいところです。
慣性モーメントが大きいとヘッドはボールに接触した時に姿勢が変わりにくくなります。左右の方向も縦の距離も安定します。
ダンロップスポーツ XXIO10アイアン
トータルバランスがいい。
シャフトが一般的なアイアンよりも軽くてかたい。クリスピーなカリッとしたふり心地で実打していて軽快な感じです。
打感もかなり薄いチタンフェースで弾き感、爽快感があります。
ほんとに気持ちよく打てるいいアイアンです。
ちなみにここまで薄いチタンフェースを使用しているのはXXIOだけです。この厚さのチタンを使ったら割れます。いい材料を使っているんだろうなー。
キャロウェイ EPIC STARアイアン
#7 30°
先に紹介した2モデルよりもややアスリート向けです。
小さすぎず大きすぎずのかっこいいアイアン。
30°の割には初速が出てスピンもかかりすぎず飛びます。フェースの反発が高い分リコイルが強めで過度なスピンを抑制してくれます。
ローグスターアイアンになると#7でロフト27°とかなり飛び系になるので、止まる球を求める方にはエピックスターがおすすめです。飛距離を求める方にはこのローグもかなりおすすめです。ヘッドが大きめなのでやさしいです。
飛んで止まるアイアンをご検討中のゴルファーの参考になればうれしく思います。
【M3】飛んで曲がらないドライバーを元ゴルフクラブ開発者が紹介【M4】
飛んで曲がらないドライバーが好きです。
ちょっと前まで各メーカー飛距離が飛距離がって謳っていましたが最近は「飛んで曲がらない」とか「やさしい」という喧伝にシフトしていますね。
私にとっては至極もっともだと感じる状態です。
というのもゴルフは明確なルールがあるスポーツで、その用品であるゴルフクラブにも明確なルールがあります。
特に反発性能のルールは厳しく2010年からすでにほとんどのメーカーのドライバーはフェースの反発性能が上限に達してます。
近年のドライバーの飛距離アップはフェースの反発性能で進化しているというよりも、高慣性MOIでやさしくなったことやクラブが軽くなったことによるものが大きいです。
個人的には反発性能の最大値のエリアを広げるような構造はのヘッドは多少効果が得ると思いますが、2本の柱とかソールの溝とかそこまで飛距離に寄与していないと考えています。
あとは最大飛距離は限界近くに来ているなか、ミスが出にくいヘッドで平均飛距離を上げてスコアアップした方がゴルフが楽しくなるということもあるでしょう。
高慣性モーメントドライバー万歳!
まっすぐ飛んで曲がらないと評判のテーラーメイドのM3,M4について元ゴルフクラブ開発者として紹介したいと思います。
ツイストフェースとハンマーヘッドによる効果で「飛んで、曲がらない」がキーワードになっているモデルです。
クラウン側のデザインはフェース部がシルバーバック部がカーボンです。
いつものホワイトよりもシャープな印象です。
まずはM3
最大の特徴は「Yトラックシステム」による重心調整機構です。
重心を移動できるのでスピン量や打ち出し方向を調整しやすいですね。前モデルは縦横に動かせたのですが今回はY字にウェイトを移動できます。
従来と比べてとてもメリットがある機構です。最初見たとき「やられた―!」と思いました。
一般ゴルファーはスライサーで球が低い方が多いです。
ソールのフェースから遠い位置でかつ、ヒール寄りの部分に重量を移動できるのは
先に述べた一般ゴルファーの欠点を改善できる可能性が大いにあります。
標準シャフトの「KUROKAGE TM5」はKUROKAGEらしくけっこうしっかりめ。
構えた感じはスクエアに構えやすいです。
打った感触。
確かに曲がりにくいです。最近のクラブの中で一番曲がりにくいのがピンさんのG400MAXドライバーの曲がりにくさ10だとすると8くらいあります。(ミズノのMPが5くらい)
市場の中ではかなり曲がりにくいドライバー。重心を調整したい方はM3お勧めです。
次にM4
重心調整機構なしのシンプルな構造。M3と比べて投影面積もおおきい安心顔です。
標準シャフトの「FUBUKI TM5」はM3の「KUROKAGE TM5」よりもだいぶ軽くて柔らかい印象です。
実打した感触。
これは曲がらない!曲がりにくさ10です。いいクラブですね。M3よりやさしいです。
ただしわたしの場合はちょっと打ち出しが低くてスピンが多めでM3より飛距離が伸びませんでした。
(ヒールバックに重量を持っていきたい。)
重心調整とかめんどくさいのはキライという方にはM4の方がおすすめです。
参考になればうれしいです。
【認知症予防】ゴルフが認知症予防に有効だと”証明”されたので高齢者向けのおすすめクラブを紹介【ゴルフ】
超高齢化社会といわれて久しいですね。
現在、国内で65歳以上の認知症患者は500万人に迫る勢いで、2025年には700万人に達すると予測される。65歳以上の5人に1人が罹患する計算で、これに関わる社会的費用は14兆5000億円と莫大なもの。
ゴルファーの高齢化によるゴルフリタイヤも懸念され始めた昨今ですが、ゴルフ業界にとって朗報がありました。
ウィズ・エイジングゴルフ協議会(WAG)によってゴルフが認知症予防に有効だというっことが証明されたことです。
検証した実験の内容を紹介します。
平均年齢70.3歳の106名のゴルフ経験のない被験者を「ゴルフする組」と「ゴルフしない組」の53名ずつにわけ、「ゴルフする組」は半年間、週に1回全24回のレッスンを受けました。
前半の14回は練習場で指導。後半の10回はコースレッスンです。
24回のレッスン終了後、「ゴルフする組」と「ゴルフしない組」の認知・運動機能等を測定した結果、単語記憶能力、論理的記憶能力が大きく向上するという結果が得られました。
これたったの半年ですからね。ゴルフって長く続けられるスポーツなのでゴルフする高齢者とゴルフしない高齢者との差は時間がたてばたつほど大きくなりそうです。
認知症の原因は糖尿病、肥満、鬱、喫煙などがありますが、最も大きく影響するのが「運動不足」といわれています。
ゴルフは適度な有酸素運動に加えて、打数の記憶や、風向き、グリーンの起伏、バンカーなど、様々なことを考えます。また、ゴルフは老若男女さまざまなパワーレベルの人が一緒になってコミュニケ―ションを楽しみながらとりくめるため認知症予防に対して大きな効果があると分析されていました。
飴本の周りのシニアゴルファーもめちゃめちゃしっかりしていますしね。
シニアゴルファー向けゴルフクラブ紹介
というわけで、認知症予防にむけてゴルフに取り組みたいという方に向けておすすめのドライバーを紹介いたします。
飴本はシニア向けクラブに対して次のようなことを思っています。
・軽すぎはよくない
・高価なクラブも効果はそんなに変わらない
まず「軽すぎるクラブ」についてです。
一般的には軽くて長いシニア向けクラブとされています。
しかしながら、軽いクラブはその軽さ故にスイングのリズムが速くなりボールが左にひっかけがちです。そのひっかけを修正しようとしてボールを右に打ち出すようにしてスイングを崩す方が多いと感じています。
まっすぐ打ち出して真っすぐ飛ぶクラブを選んでください。
まっすぐ打ち出して真っすぐ飛ぶクラブの中で一番軽いクラブがあなたにとっての最高のクラブです。
人のスイングは千差万別なので最高のクラブに巡り合うのもなかなか大変なんですけどね。
次に「高価なクラブ」についてです。
シニア向けクラブの中には金ピカで立派な加飾があっていろいろなテクノロジーが入っていると謳われているクラブもありますが、その分物を作るときにコストが乗っかりますので売価が高くなりがちです。
このブログで何回か書いていますが、ゴルフは明確なルールがあるスポーツで、その用品であるゴルフクラブにも明確なルールがあります。
特に反発性能のルールは厳しく2010年からすでにほとんどのメーカーのドライバーはフェースの反発性能が上限に達してます。
近年のドライバーの飛距離アップはフェースの反発性能で進化しているというよりも、高慣性MOIでやさしくなったことやクラブが軽くなったことによるものが大きいです。
「高慣性MOIでやさしい=まっすぐ打ち出して真っすぐ飛ぶ」です。
まっすぐ打ち出して真っすぐ飛ぶクラブの中で一番軽いクラブがあなたにとっての最高のクラブです。金ピカは関係ありません。
(もちろん金ピカの外観に価格以上魅力を感じ、まっすぐ打ち出して真っすぐ飛ぶ軽いクラブであれば買うべきです。)
XXIO10 ダンロップスポーツ
もう毎回紹介している気がする。
言わずもがなの定番クラブ。やさしい、軽い、音いいの3拍子揃っています。
友人に「何がおススメ?」って聞かれたら「とりあえず中古のゼクシオ試打して合わなかったらまた相談して」って答えています。
G400 MAX ピン
最近打ちましたがめちゃめちゃやさしかったです。
全然曲がらない。ヘッドがでかいです。計ったらルール上限ぎりぎりの大きさでした。
多分これからいろんなクラブの競合品として扱われていくことでしょう。
飴本もたぶん買います。
大きすぎて構えにくいという方は一回り小さいG400もおすすめです・
ローグ キャロウェイ
フェース裏の2本柱でバカ売れしたエピックのデカい版です。
デカい分当然やさしいです。
ルールに関する前述のとおりですが2本柱は飛距離には実際あんまり関係ないです。他のメーカーもフェースの反発性能ギリギリですから。
なんでおすすめかというとやさしくて軽いからです。
やさしくて軽いは絶対です。
よく見てみたら普通のドライバーではあまりないのですが若干グースがついています。
その分重心角が大きいのでめちゃめちゃつかまります。
スライスとフックだと当然フックの方が飛びます。
スライス気味で飛距離が出ていないゴルファーは一度試してみてほしいです。
ドライバーを検討中のシニアの方の参考になればうれしく思います。