【2020年モデル】おすすめ軟鉄鍛造アイアン4機種を元クラブ開発者が紹介する【アスリートアイアン】
今どきの「軟鉄鍛造アイアン」は昔と比べてかなりやさしい
シャープな見た目に、ソフトな打感。”軟鉄鍛造”にあこがれるゴルファーは多いが、打ちこなすのが難しく上級者向けのものというイメージが根強です。ですが最新のモデルを見ていくと飛びやつかまりなどの機能的なやさしさが進化していることが分かります。
見た目はシャープだがやさしい
ドライバーなどと比較して進化が分かりづらい軟鉄鍛造アイアンですが、ネックとリーディングエッジのつながりを見ると最新のアスリートアイアンは一昔前のアイアンと違う設計が主流になっていることが分かります。
FP値は、◯mmと表され、クラブによってはマイナスになる場合もあります。シャフトの中心線とリーディングエッジが一直線になっていればFP値は0、リーディングエッジがシャフトの中心線よりもボールの進行方向に出っ張っていれば、FP値はプラスになります。一般的にFP値がプラスになると構えやすく操作性が良い上級者向けのアイアン設計にになります。
FPが小さければつかまりがよくなりますが、”グース”な見た目になり、違和感を覚えてしまうゴルファーもいらっしゃると思います。最新モデルに共通するのは適度にFPを小さくしつつもそれを感じさせない工夫がなされています。
例えば「RMX020」はFPが小さ目ですが、ネックからリーディングエッジのつながりを緩やかにして違和感のない見た目に設計されています。
直進性が高く”タテ距離”が安定する
最新のアイアンは見た目だけでなく実使用面でもやさしく設計されています。
鍛造アイアン設計の醍醐味は「アドレス形状」「重心設計」「ソール設計」です。
アドレス形状の進化は前述のとおりですが、「重心設計」は数年前と比較してかなりトレンドが変わってきています。重心が低めになり慣性モーメントが大きくなっています。操作性に関しては確かにデメリットもありますが、鍛造アイアンの設計は各社ツアープロの実使用を想定して行われている場合がほとんどで、一般のアスリートゴルファーにとってもメリットの方が大きいです。
旧鍛造アイアンにない芯の広さは、ミスヒット時の打感に違いが出ます。旧鍛造アイアンではトゥやリーディングエッジで打つと手がシビれるような感覚があったと思いますが最新モデルではその感覚が軽減されます。シビれる感覚がなくなるとフィニッシュまでしっかりスイングできるので飛距離が安定します。
おすすめモデル
ミズノ
ミズノプロ520
#7 ロフト32° バンス3°
安定したスピン量で高低の打ち分けががしやすいモデルです。見た目から想像するよりもやさしくつかまります。FPは大きめで左右のミスを抑えつつ高低がコントロールしやすい適度な操作性が魅力です。ロフトが一般的なアスリートアイアンの34°~35°ではなく32°なので飛距離も出しやすいです。バランスがいいですね。
キャロウェイ
Xフォージドスター
#7 ロフト29° バンス9°
叩くほど強いボールで飛距離が伸びるモデルです。バンスが大きくインパクト時のヘッドの安定性が高いです。ロフトが立っているためややスピンが少なく初速が速い強い球が打ちやすい軟鉄鍛造アイアンです。これまで軟鉄鍛造を使用していて、飛距離が落ちてきた方におすすめしたいモデルです。
RMX020
#7ロフト34° バンス2°
ソール幅が広めだがアドレス形状が美しいアスリート向けアイアンです。広めのソール幅で寛容性を高めつつ、重心が低いので球が上がりやすいやさしいアスリート向けアイアンです。賞金王の今平周吾プロが使用していることでも話題のアスリートアイアンです。
軟鉄鍛造アイアンを検討中の方の参考になればうれしいです。