【キャロウェイ】エピックフラッシュ vs M5 M6元ゴルフクラブ開発者が分析しました【テーラーメイド】
キャロウェイとテーラーメイドの新作ドライバーがついに発売になりましたね。
遅ればせながらいろいろな面から性能評価を実施してみたので分析結果を書き綴りたいとおもいます。
エピックフラッシュ、Mシリーズともにクラウンにカーボンを採用した複合構造です。特にMシリーズはソールにもカーボン素材を使用して重心を最適化しています。
それぞれ打ってみてまず感じたことはどのモデルも初速がめちゃくちゃ出ます。弾道測定器でしっかり計測すると打ち出し角が同じであれば初速もほとんど同じでした。
ただやはりそれぞれ違いもやはりあります。打ってすぐわかるのは音ですね。かつてのカーボン複合構造のドライバーは音が悪かったですが、エピックフラッシュとMシリーズは音が良かったです。
キャロウェイのエピックフラッシュは「カキーン」という爽快感のある打音で、テーラーのMシリーズは「バシッ」っというボールをつぶすようなアスリートが好む打感です。後述しますがフェースの裏の樹脂が関係していると思います。
今回のモデルの中では特にエピックフラッシュスターは爽快な金属音があるので気持ち良く飛距離を実感できますね。
エピックフラッシュには、エピックフラッシュスター、エピックフラッシュ、エピックフラッシュサブゼロの3機種があります。
三者三様の特徴があってターゲットが明確になっているのでゴルファーは自分に合うモデルを選びやすいと思います。シャフトの交換機能がついていないエピックフラッシュスターはシャフト調整機構部分に重量がとられないため重心設計がやさしくなっています。軽量でオートマチックにスイングできるモデルです。
サブゼロはツアープロが使用しているモデルでヘッドスピードが速い方向けです。左にいきにくく、フェード系の弾道が打ちやすいので叩けるクラブといえます。
フラッシュはその中間のモデルでセミアスリート向けの機種です。
フェースを今までのモデルよりも20%薄くして、初めから反発ルールオーバーのヘッドを作って、後から樹脂をフェース裏に注入してヘッドを個体ごとにルール適合ギリギリに合わせこむという製法で作られたヘッドです。
はじめに聞いたときはかなり驚きました。わたしもCTの測定(反発の測定)は実施したことがあるのですがめちゃくちゃ大変です。テーラーメイドのような巨大メーカーでヘッド全数をCT測定をするとなると相当コストがかかっていると思います。その手間に見合って非常に初速がでるのでとても良い技術だと思います。ツイストフェースも相まって打点のブレに強いのがいいですね。
M5 M6もターゲットが明確に分かれているので選択しやすいです。
M6はエピックフラッシュスターの対抗機種でアベレージ向けのモデルで、スライスしにくく球が上がりやすいモデルです。エピックフラッシュスターと違うのは調節機構がついているので自分に合わせた微調整ができます。
M5はツアープロも使用するアスリートモデルです。球筋を操りたい上級者向けですね。
結局どっちがいいのか
・構えやすさ、操作性はMシリーズ
・つかまりはエピックフラッシュ
アドレス形状をみると一目瞭然なのですが、Mシリーズはトゥ側に頂点がありヒールバックもすっきりしていて方向性が出しやすいです。エピックは丸顔でヒールバックにボリュームがあります。つかまりやすい重心性能を実現する目的があるのですが、日本メーカーの一般的な形状に慣れた方だと少し構えにくく方向性が出しにくいかもしれません。
ただし、4機種の中で私がアベレージゴルファーにお勧めしたいのが”エピックフラッシュスター”ですね。
理由はやさしいヘッドだからです。
ヘッド全体の投影面積が大きく大慣性モーメントのヘッドです。重心距離も短く深いのでつかまりが非常によく、現行機種の中で最もスライスしにくいドライバーの一つです。クラブ重量もそこまで重くなくヘッドスピードが40m/s以下のゴルファーにも十分使えます。打音も爽快で気持ちよくティーショットが打てます。
引き締まった音やアドレスしやすい形状を求めるゴルファーはMシリーズ、爽快感のある音が好きで優しく捕まえたい方はエピックフラッシュがおすすめです。
エピックフラッシュ、Mシリーズを検討している方の参考になればうれしいです。