【2019年モデル】おすすめゴルフクラブを元ゴルフクラブ開設者が考える【分析】
毎年秋になるとゴルフプレーしやすい季節になります。同時に秋というのはクラブメーカーが一斉に新商品を発表、発売する季節です。
今年も各メーカーが新しいテクノロジーを搭載した新製品を発表しています。
その中から私が気になったモデル6機種を紹介したいと思います。
タイトリストT2、T3ドライバー
クラブをすぐに替えないことで知られているアダムスコットやウェブシンプソンが飛びついたといわれるドライバーです。
カーボンクラウンなど複合素材のクラブが全盛期の中あえてチタンという材料を選択しています。タイトリスト史上最も薄く軽いウルトラ-シンチタンクラウン。カーボンクラウンのヘッドに対して打音がいいのが大きな特徴ですね。
フェースはエリア別に肉厚を調整して反発の高いエリアを広げています。クラウンの軽量化などによって得られた余剰重量を最適な位置に配置し、打ち出し角やバックスピン量を適正にしています。
これまでタイトリストはアベレージゴルファーにとってはスピン量が多くて飛ばないという評価でしたが、今回のモデルは従来のタイトリストのドライバーとは違います。
社内で技術コンペを行いもっとも結果の出た構造を採用しているそうです。つまりいままでの技術の改良ではなくゼロベースからの新しい技術が採用されている問ことです。
TSは「タイトリストスピード」の略で圧倒的に高いボールスピードを表しています。「TS2」と「TS3」の共通点はボール初速です。「TS2」と「TS3」の違いは弾道です。
ヘッドの挙動がより安定すしている「TS2」は、シンプルにストレート弾道で飛ばしたい人向け。重心調整機能付きの「TS3」は、ヘッドの重心をトゥヒール方向にカスタマイズできるので、自分のスイングに合わせることによりより強い弾道で飛ばせます。ただしそれには安定したスイングが求められます。
つまりアベレージには「TS2」、中上級者には「TS3」ということです。
キャロウェイ マックダディフォージド
2016年にリリースされて人気を得た軟鉄鍛造ウェッジ「マックダディフォージド」が、アジア限定モデルとしてリニューアルしました。
わたしが考えるこのウェッジの優れているところは2点あります。
まず一つ目は形状、次にスピン性能です。
ターゲットに対して構えやすいすいストレートなリーディングエッジはそのままに、よりアイアンからの流れを意識しつつ”徹底的に”ゼロオフセット(=グースが無い)”にこだわったモデルです。
スピンに関してはニューマイクロフィーチャーが搭載されています。
溝と溝の間に凸部を形成することにより圧倒的なスピン性能を出すその性能は、すでに「マックダディ4」で実証済みです。
ラインを出しやすい形状と相まって、より直接ピンを狙っていけるウェッジです。
ダンロップ スリクソンZ785
メインターゲットを競技志向のアスリートゴルファーからライトユーザーまで広げるべくゼロから設計が見直された「スリクソンZ」シリーズ。ベースのテクノロジーはカップフェースとカーボンクラウンです。アベレージゴルファーでもやさしく飛距離を伸ばすためにはフェースのどこで当たっても初速に差が出ないようにすることとボールがばらつかないようにする必要があります。解決方法は、フェースの中心よりも外側部分の反発性能を高くすることと、ヘッドの慣性モーメントを大きくすることです。
カップフェース自体は前モデルにも搭載されていました。
本モデルではその材料が違います。前モデルまでは重心を前にして強弾道で飛ばすために、ヘッド本体と同じ6-4チタンでフェースを作っていましたが今作は深重心にするためにゼクシオにも採用されている「Ti51AFチタン」を使用しています。
Ti51AFチタンは強度に優れ比重が軽いため、軽量化薄肉化ができます。これにより高初速エリア(CORが0.8以上)が176%に拡大し、余剰重量を重心設計に回すことが出来ます。
また、カーボンクラウンを採用することで生まれた余剰重量を適切な位置に配分することで上下左右の慣性モーメントが大きくなり、多少打点がばらついても高初速で球がばらつきにくいアスリート向けドライバーとなっています。
テーラーメイドゴルフ Mグローレ
ミスを如何にしてテクノロジーでカバーするかということを考え抜いたドライバーだと思います。
非常に球が高くあがり、ばらつかず、スライスしにくくやさしいドライバーです。そのやさしさを実現したのは「M3/M4」で採用された新テクノロジーです。
フェースをねじるという新発想で、ボールの曲がりを抑制するツイストフェース。「Mグローレ」では、さらにこれを鍛造フェースで仕上げたフォージドツイストフェースを採用することで心地よい打音・打感でより気持ちよく飛ばせるドライバーに仕上がっています。
「M」の名の通りマルチマテリアル構造でクラウンだけでなくソールにもカーボンコンポジット素材を使用することで余剰重量を生み出し低重心化と高慣性モーメント化を達成しています。
飴本も買いました。ピンのG400MAXとともにエースとして活躍してます。
ピン i500アイアン
薄いトップブレードとストレートネックが印象的で、いかにも男子プロが好みそうな「iブレード」シャープな見た目を踏襲しながら、中身は中空構造、ロフトはストロングでやさしさと飛距離も兼ね備えるという新ジャンルのブレードアイアンです。
小ぶりなヘッドに薄いブレード、セミグースのマッスルバックのような外見は、一般的に「難しい」「アスリート向け」という印象があるものです。しかし、「難しい」見た目を「かっこいい」と感じるゴルファーが多いなら、見た目と反対のやさしいブレード型中空アイアンを作ってみた!というのがピンの発想です。
中空のストロングロフトでUTのようなやさしさを感じます。あのやさしさをあのコンパクトなヘッドサイズに収めたことにピンの設計力を感じます。調角も可能でロフトを寝かせればバンスも効いて球も上がりスピンも増えるのでセミアスリートゴルファーの方も違和感なく使えるとおもいます。
ゴルフクラブを検討中の方の参考になればうれしいです。