ダンロップスポーツ スリクソンZシリーズ おすすめポイントを元クラブ開発者が紹介【ドライバー編】
今回はダンロップスポーツさんのスリクソンZシリーズの紹介をしたいと思います。
今回のスリクソンZのドライバーには
1.自然につかまる【Z565】
2.つかまりをコントロールできる【Z765】
3.しっかり振り切る【Z765リミテッドモデル】
の3モデルがあります。
もっともハードなZ765リミテッドモデルというネーミングについてですが、
これまでのダンロップスポーツさんのネーミングのロジックからすると【Z965】となるのが自然ですが、
今回は【Z765リミテッドモデル】という名前になっています。
アスリート系のモデルが敬遠される市場において、
難しいイメージのある9シリーズの印象を変える意図が感じられます。
ダンロップスポーツ以外のメーカーのクラブラインナップからも
「○○ツアーモデル」や「○○ツアー」というハードなスペックを連想させるモデル名のクラブがずいぶん減ったように感じます。
個人的にはクラブはやさしいほうがいいと思っているので
クラブをやさしくしていこうというメーカーの方針に好感を持っていますが、
一方でハードなクラブが減っていくのもさみしいと感じる方もいらっしゃるでしょうね。
がんばれミズノさん。
ドライバーについて3つのテクノロジーが搭載されています。
①パワーウェーブソール
ソールを波型の段差にすることで屈曲点を増やし、ソールを大きくたわませる構造です。
フェースの特に下部での飛距離アップする。
一般的にフェース下部の打撃はギア効果でスピン量が増えて、飛距離が落ちるので下部での飛距離アップはうれしいですね。
②ストレッチフレックス・カップフェース
ゴルフクラブはフェースを溶接すると、溶接部分はほかの場所と比べて肉厚が厚くなるので、
構造的にたわみにくくなります。スリクソンのストレッチフレックス・カップフェースは、溶接部分がヘッドの後方に移動させています。
フェースの周辺部のたわみが大きくなりオフセンターヒットに強くなります。
③ライトウェイトクラウン
クラウンを4g軽量化しています。
余った重量をソールに配置することで、低重心と高い慣性モーメントを実現しています。
ドライバーはアイアンやFWと違ってティーアップするので、
地面から打つクラブではありませんので低重心化は効果はないと考えている方も多いと思うのですが、実は低重心の方が有利なことが多いです。
なぜなら、重心点より下で打つとギア効果によりバックスピンが増えて飛距離が出なくなるからです。
重心点より上で打てばバックスピンとは逆の方向にギア効果が発生し、過剰なバックスピンを低減させてくれるのです。
重心点より上で打てるとこうなります↓
ドライバーは重心点で打つのが良いとされていますが、
実は重心点よりも上においしい(飛距離が出る)スポットがあるのです。
さらに言えば低重心なドライバーはもちろん打ち出し角も高くなります。
高打ち出し × 低スピンです。
なので、重心が低いドライバーの方が飛距離が出やすいです。
「Z565」「Z765」「Z765リミテッドモデル」の作り分け
3機種ともにアスリート向けモデルの中では、重心を深く慣性モーメントが大きく設計されています。
「Z565」は特に重心が深くて、慣性モーメントが大きいのが特徴。
アベレージゴルファーから松山選手のようなトッププロまで誰でもやさしく使いやすいモデルといえます。
「Z765」は前モデルを継承して安心して叩ける洋ナシ形状ですが、前作よりも若干大きく見えます。
「Z765リミテッドモデル」はしっかり叩ける形状で完全にアスリートモデルです。
自分は左に行く気がしない(もっと言えばスライスしそう・・)形状ですね。
全体的にアスリート向けながら前作よりもやさしくなった印象です。
スリクソンZシリーズを検討中の方の参考になればうれしいです!